ハレの日のごちそう

1月7日は無病息災を願って七草粥をいただきます。
最近我が家にお迎えした「ごちそうごよみ」という絵本。

そもそも「行事」って何?ということから二十四節気、五節句など季節の行事のことと、それらにまつわるごちそうのことがとても簡潔でわかりやすく、かつ丁寧に書かれています。

行事関連の絵本は内容が難しかったり、幼児さんでも楽しめるいい塩梅の文字量で我が家の6歳の長女もとても気に入った様子。
春の七草を絵本と見比べながら一つ一つ調べていました。

七草粥の七草を刻む時には「七草囃子」というわらべうたも楽しみます。

ななくさ なずな
とうどの とりが
にほんの くにへ
わたらぬ さきに

思わず何度も繰り返したくなるリズミカルな言葉は手遊びやおままごとでも楽しめます。

疫病を運んでくる渡り鳥が農作物にとっての害虫や疫病が流行らないように、鳥を追い払う儀式(鳥追い)の名残で音を立てて鳥を追い払うように、トントンまな板で七草をたたきながらこの唄を7回繰り返すことで邪気を祓い、万病を防ぐ…

諸説あるそうですが、このような伝承があるそうです。

七草を刻むのは当日ではなく、前日の夜というのはご存知でしょうか?

食べる前日の夜に七草をまな板の上でたたきながら歌う唄が七草囃子です。
そして刻んだ七草は当日の朝に入れます。

行事とは節目の日。
昔の人たちは、節目の日には神様に祈りを捧げお供えしたごちそうをいただきました。
七草粥にも先人たちの願いと祈りが込められています。

我が家も今年一年の家族の無病息災を祈りありがたくいただきました。

古き良き日本の伝統や文化。
その意味合いをほんの少し知ってみると、とても奥深く、大切にしてみたいという気持ちになりませんか。