「小さな失敗体験」奪っていませんか?

強くしなやかな心、自尊心の高さ、意欲、継続力、
どれも子どもに根付いて欲しいと
願うものだと思います。

強くしなやかな心を手に入れるには
ストレスに対して耐えうる力や跳ね返す力、
受け流したり、捉え方を変える力、
このようなレジリエンス能力を
経験を積み重ねながら鍛えることが必要です。

その力の鍛錬は乳幼児期から始まっています。
子どもたちは遊びの中で様々な場面において
たくさんの感情を経験することで
土台が鍛えられていくからです。

キーワードは
『適度なフラストレーション』
『小さな失敗体験』

例えば…

積み木を積む時に
崩れないように支えてあげたり
積み木を箱に戻す時に
スムーズに入れられるように
スペースを調整してあげたり
子どもが気持ちよく取り組めるように
先回りをした行動をしていませんか?

このような先回りをしてしまうと
「イライラの芽」を摘み取り
小さな失敗体験の機会が奪われてしまいます。

小さな小さな失敗体験の積み重ねから
土台づくりは始まります。

大人にとっては砂粒のようなことでも
そこから子どもは「負の感情」を知り
ストレスに対する対処を学び、鍛えられ
経験を積み重ねることで少しずつ少しずつ
強靭なレジリエンスの力が育まれていきます。

思わず手を貸しそうになる気持ちをぐっと堪え
まずは子どもの力を信じて見守る。
子どものイライラが募り
集中が切れそうになるちょっと前に
ほんの少しの手助けをしてみてください。

負の感情を乗り越えた先に
自分でできた!という達成感を得る
その繰り返しこそが
自尊心を高め、意欲、継続力を導き
生きる力(非認知能力)を高めていきます。