レッスンの中で完結することが全てではないということ~受け止めること、導くこと~
母の日、父の日の間のレッスンで、子どもたちにビッグフラワーを作ってもらいました。
指先の巧緻性や、「そーっと」「優しく」の感覚を実体験として学んでいく時間。
薄葉紙が破れないようにコントロールして薄い紙を1枚1枚めくっていきます。
かなりの忍耐がいる作業なので途中で集中が切れそうになりながらも、みんなよく頑張っていました。
完成すると満面の笑顔!
そんな中、2歳児クラスで見られたドラマのことを。
お花の形にするために蛇腹を広げた時、
「うわぁ!!ちょうちょだ!!」と嬉しそうに言った女の子がいました。
「ほんとだね、ちょうちょさんに見えるね!」
と答えた後、次の工程の説明をして作業に移ろうとすると
「ちがう!おはなじゃないの!ちょうちょなの!」
と涙を浮かべながら強い主張をしました。
少し様子を見つつ、ちょうちょからお花に変身できそう?
と聞いても首を振っていたので、その日はちょうちょとして持って帰ってもらうことにしました。
お友達が咲かせた大きなお花にヒラヒラ〜と飛んできて止まり、蜜を吸ったり、そんなごっこ遊びも発展していました。
親御様には、クラフトの目的やねらいをお伝えした上で、本人の気持ちが次に進めるようになる時を見計らっていただき、お花を咲かせられそうになった時にチャレンジしてみてください。とお任せしました。
そしてレッスンから1週間後、お母様から
「先日、ちょうちょからお花に変身できました!」
というご連絡をいただきました。
お子さんが自分で次に進む気持ちを切り替えられたのだなということ、そして親御様がその時が来るのをしっかり待って下さっていたんだな、というそれぞれに胸が熱くなった出来事でした。
たしかにレッスンとしては、指先の巧緻性を育むことや、言葉だけでは理解し難い「そっと」「優しく」の感覚を体験し、音楽活動でも活かしていくことをねらいとして設定していました。
しかし、必ずしもレッスンの中でそのねらいを完結することが全てではないと考えています。
今回のように、時には少し道を外れてもその子独自の感性を受け止めながら、その先の目的地に導くことができればと思います。
あるがままの個性を尊重し、表現してもらいながら
育ちの道しるべを見据えた活動を展開していくこと。
容易いことではないですが、できる限りそのようなレッスンができるように心がけています。








