ギャラクシティプラネタリウム公演 こども星空劇場「ブレーメンのおんがくたい」

先日、海の日に足立区にあるギャラクシティのプラネタリウムで、キッチン・ワルツのこども星空劇場「ブレーメンのおんがくたい」を上演しました。

毎年お声がけくださり、恒例イベントとなっているプラネタリウム公演。

いつも予約開始から1日、2日で一般予約もキャンセル待ちも即受付終了というありがたい状況です。
地域の皆様に愛されている施設だということを毎回感じますし、同時に私たちのことも少しずつ認知していただけているのだとしたら、大変嬉しく思います。

今回上演した「ブレーメンのおんがくたい」は、キッチン・ワルツの処女作として、10年前に産声をあげた作品です。
初演当時はスライドの枚数も曲数も少なく、そもそも「ミュージカル」として作ってはおらず、音楽付き朗読劇のようなスタイルでした。

そこからお客様のアンケートを参考にしながら、
もっとスライドの枚数を増やしてみよう!
曲も増やしてみよう!
踊りの要素も加えてみよう!
お客様に参加してもらうシーンも作ってみよう!
と様々な修正を繰り返して、変貌を遂げ今の形になりました。

そしてその修正を繰り返したものにプラスして、プラネタリウムならではの演出というものが加わったものが「こども星空劇場」です。

去年の星空劇場で上演した「長靴をはいた猫」と「ジャックと豆の木」の二作品もですが、今回のブレーメンもプラネタリウムならではのアイディアが生まれて、とても面白い演出になりました。

プラネタリウムのドームを生かしたダイナミックな演出は、いつもお世話になっているプラネタリウムのスタッフさん達が、ドームのことを知り尽くしているからこその面白い提案を投げかけてくださいます。

こうして「プラネタリウムだからこそ」という特別な演出が生まれることによって、これまで何度か上演してきている作品も、新鮮な気持ちで作品を見つめることができ、更なるブラッシュアップを目指して準備に励んできました。

そして私たちキッチン・ワルツが世界の童話をキッチン・ワルツ版として作品を作る時、必ずそのお話を通して伝えたいメッセージのテーマを決めてきました。

ブレーメンの場合はメインテーマの歌詞にもなっている
「踏み出そう、2歩目はいつでも1歩目より軽いもんだ!」
というメッセージ。

なにか新たな1歩を踏み出したい時、
挑戦したい時、試してみたい時、
強い気持ちを抱いていても、1歩を踏み出す時は怖かったり、ドキドキしたりするものです。

でも、1歩踏み出してみたら、2歩目は必ず1歩目よりも軽いし、踏み出す前には見えなかった景色が必ず見えるものでもあります。
キッチン・ワルツもそうやって10年間、新たな挑戦を繰り返しながら1歩1歩進み続けてきました。
来てくださった方に少しでも、このテーマのメッセージが伝わり、1歩を踏み出す時のエールとなることを願っています。

次回のプラネタリウム公演は、12/29(金)に「ヘンゼルとグレーテル」を上演することが決まっております。
こちらの作品は4年振りの再演で、私たち2人の中ではキッチン・ワルツ史上一番難しい演目という位置付けになっています。

手前味噌ではございますが、素敵なミュージカルナンバーが沢山散りばめられている自信作ですので、パフォーマンスできるのが楽しみです。
またプラネタリウムならではの演出というところも、どんなアイディアが飛び出すのか、ワクワクしております。

年末のお忙しい時期ではありますが、ぜひたくさんの方にお越しいただければ嬉しく思います。