短大幼児教育科 研究発表会〜保育現場における音楽活動〜

勤務している短大の幼児教育科では、年度末に授業での学びの成果をホールで披露する音楽研究発表会というものが開催されます。

私が担当している音あそびアンサンブル(リトミック演習)のクラスは 「言葉とリズム」「動きとリズム」 の2つの要素の活動をストーリー仕立てで発表しました。

保育現場における音楽活動では、子ども達が言葉では理解しにくい感覚である強弱や速度、大小などの様々なニュアンスの違いや変化を、音やリズムを使った遊びの中で、言葉と動き、心と体を調和させながら認知させ、身体コントロールをサポートする狙いがあります。

学生達は実際に動いて考えて体感するロールプレイを重ねながら、子ども達と遊ぶ時にどのようなことを意識すればいいのか、音やリズムを効果的に使って様々な感覚を刺激して、子ども達の潜在的な力を引き出すためにどのような仕掛けを作っていくのかということを、意見を出し合って、自分たちで考えて作品づくりに臨みました。

初めはガチガチに凝り固まっていた心と体が、少しずつほぐれていった保育者のたまごたち。

最終的には驚くほどの変化を遂げて、3クラスそれぞれの工夫や面白さを生き生きとした表情で発表していました。

授業での体験を考えるきっかけにして、少しでも現場で活かしてもらえたら。

今すぐにピンと来なくてもある日どこかのタイミングで、保育と向き合う時のヒントになれば。

そんな草の根運動も今年で10年目になります。

10年の間に世の中の状況も随分と変化しました。

オンラインで成り立つ世界が当たり前となり、ChatGPTなんてものまで出てきて、私が学生時代に持っていた感覚とは全く異なる感覚や意識が今の学生達にはあり、正直理解し難い部分があるのも事実です。

時代の流れと変化を受け入れながら、私自身もそこに対応しながら、ブラッシュアップはもちろん情報も感覚もアップデートをして、より効果的な授業を作り出していかなければと強く感じた1年でした。

敏感に感じる柔軟な心で携わる保育者が多く存在することは、未来を担う子どもたちが健やかに暮らす環境へとつながると思うのです。

そのために私は音楽という手段のアプローチで、できることを模索しながら尽力してまいります。