発達と遊びと玩具〜子どもに寄り添い支えてくれる道具の話~
NIC社のおもちゃ「プラステン」のお話。
このおもちゃは本当に奥深いなと思います。
我が家の姉妹とも1歳頃遊んでいた時はペグ挿し的な楽しみ方でした。
手先のコントロールがおぼつかないながらも、細い棒にさしていくのを楽しんでいて、失敗しながら繰り返していました。
ドーナツ型のパーツの持ち方も発達と共に変わっていきます。
1歳なりたての頃の持ち方は手のひら全体で支えるような、いわゆるサル手になっていますが、3歳になった今では親指、人差し指、中指の3指を使って、パーツを持っているのがよく分かります。
こうして繰り返し遊ぶ中で指先の使い方、コントロール、空間認知が鍛えられていきます。
そして、知能面の発達も遊びに色濃く出てきます。
ただ挿し込むのが楽しかった時期から規則性を理解できるようになってくると、構成遊びへと発展します。
プラステンはごっこ遊びにも大活躍。
ドーナツとしてお人形にあげたり、長女はデコレーションケーキを作ったり。
大人は複雑な構成遊びを楽しめますし、完成したものはインテリアにもなります。
何にでもなってしまう
何歳でも楽しめてしまう
万能で奥深く、強く優しいおもちゃなのです。
限られた時期にしか子どもが興味を示さないもの
遊びが限定されているもの
電池など有害ゴミの排出につながるもの
そんなおもちゃが溢れる今、それは地球にも優しくないのではと感じます。
我が家の場合、年齢や破損などによるおもちゃの買い替えはほとんどありません。
本当に“良いおもちゃ”とは?
子どもの発達に寄り添い、支えてくれて、大人になっても永く楽しめる。
遊び方が限定されず無限である。
そして次の世代にも残せる丈夫さがあり、地球にも優しいサステナブルなもの。
そういう道具こそ、本当に良いおもちゃだと思っています。