「自ら学び、育つ力」を引き出し、暮らしの中に息づく音楽活動
最近のリトミックレッスンの様子です。
季節のクラフトでは、こいのぼりを作りました。
巧緻性の狙い、使用する素材や道具は
各年齢の成長や発達に沿ってそれぞれ違います。
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【0歳児&1歳児クラス】
お花紙の感触、紙の擦れる音など素材を味わう。
両面テープを剥がすなど指先の微細運動の促しも。
【2歳児クラス】
プレイマイスを使って飾り付け。
おしぼりで素材を湿らせて紙に貼り付けるという
作業の手順を理解して実際に行うこと。
【3歳児クラス】
ルールを守って道具(ハサミ)を使用しての作業。
細かな作業に対しての集中力、注意力が引き出されます。
パパやママの安心サポートの中で行う0歳、1歳児さん、
「自分はこうしてみたい」気持ちが強く表れる2歳児さん、
一筋縄ではいかない作業にも果敢に挑み取り組む心の筋力がしっかり育っていることが見えた3歳児さん。
同じテーマのクラフトでも様々な姿を見ることができてとても興味深く、面白いです。
そして、レッスンプログラムの取り組みの中での発見や成長の定点観察の面白さはもちろんあるのですが、プログラム以外の場面での子どもたちの行動や人との関わり方に毎回様々な発見と成長の軌跡を見てとることができます。
ある日のレッスンで3歳児クラスのお片付けの時に、それぞれの担当を決めたのですが、担当のものは嫌だという子もいたし、自分の担当のことに加えて他のこともしたいという子もいました。
そういう時にどのように人と関わり、自分の心の折り合いをつけるのか。
主張はするけれど、ぶつかり過ぎず、子どもたちなりに空気を読みながら
了承を得る、とか、渡されるまで待つ、とか考えて行動している姿が記録映像に残っていて、とても感慨深いシーンだと個人的に思いました。
年少さんになったばかりの子たちですが、人との関わり方の土台がしっかり育まれていて、これからの3人の関係性がどのように発展するのかますます楽しみになりました。
また、親御様方からもいつもあたたかなお言葉を沢山いただいています。

レッスンでの活動が暮らしの中でも、自然とアウトプットされる様子を伝えてくださることも多くあります。
点としての音楽活動ではなく、レッスンと暮らしを音楽がつなぎ、遊びとしての表現になっていたり、親と子のコミュニケーションになっていることは
まさに私の目指す音楽の形のひとつなので大変嬉しく、励みになっています。
引き続き子どもたちの育ちに寄り添い、親子の絆が深まる時間となるよう努めます。
