社会性を育む「かかわり遊び」

1歳児クラス前期の頃は、親子の愛着を深める「ふれあい遊び」を積極的に取り入れています。

これまで「ママ(パパ)と自分」の世界だった子どもたちは、2歳が近づいてくる頃から親以外の人に対する意識や、人と関わろうとする意欲が芽生えてきます。
と言ってもまだ“一緒に関わって遊ぶ”という段階ではなく、そこに向かうためのステップを踏み出している時期です。

そこで、ふれあい遊びに加えて、積極的に取り組む活動がかかわり遊び。
言葉による表現や、体の動きによる表現を音楽に合わせて相手とやり取りをする活動を繰り返し行います。

例えば、「おへんじハーイ!」の歌では名前を呼ばれたらハーイ!とおへんじ。
元気にハーイ!小さくハーイ!など、こちらの投げかけによるニュアンスの変化も楽しみます。
「なかよくしてね こんにちは♪」と歌に合わせておじぎをしたり握手をする活動もあります。


そして、中でもおすすめな個人的イチオシは「どうぞ、ありがとう」というかかわり遊び。
暮らしの中の様々な場面で使える便利なかかわり遊びです。

積み木を使って「どうぞ」と「ありがとう」のやり取りを繰り返し行います。
最初はママやパパとのやり取りから始め、慣れてきたら先生とのやり取りに挑戦!
続けているとリズムに乗ってやり取りができるようになってきます。

社会性の発達は、1対1のプロセスから集団へと移行していきます。
1対1のプロセスの十台となるのは言うまでもなくママとパパとのやり取り。
その土台をもとに家族以外の人とも関わるようになっていきます。

初めは社会性の土台部分となるママパパとのやり取りから。
慣れてきたら先生とやり取りを。
更に慣れてきたらお友達とも挑戦してみます。

「止まる」「歩く」「揺れる」「刻む」など、音の合図に反応して
【自分で考えて自らの意思で表現する】という子どもたちが本来持っている潜在能力を自然と引き出すリトミック。
音楽を使って、言葉と動きでやり取りをする「かかわり遊び」では、子どもたちの「社会性」も引き出してくれます。

そして音楽を使った「かかわり遊び」は暮らしの中の様々な場面でも応用出来ます。

例えば
子どもに触れたくない物を取られて返して欲しい時、「返して!」と言っても余計に離してくれなかったり、親の反応を見て楽しんでふざけたりしませんか?

「どうぞ〜 ありがとう〜♪」

と優しく語りかけるように歌うと、自然とフッと物を差し出してくれることが多いです。

我が子でも沢山活用してきましたし、レッスンの中でも教具を返したくない!
となっている子どもたちにとても効果的です。

このようにレッスンでは遊びの中で人と関わる「社会性」を促し、「自制」や「ルール」を学ぶ環境を作ります。

ご家庭でも簡単に取り入れられますので、ぜひご活用いただけたら嬉しいです。